「ファミチキ」を揚げた油でバスを走らせる?
家庭で使った食用油から燃料を作っている佐賀市が、コンビニ大手ファミリーマートの協力を得て、取り組みを加速させている。ただ、現状では普通の軽油よりもコストがかかるため、協力店舗を増やし、コストの削減につなげたいという。
バスからファミチキのにおいはするのか……。1月21日、記者がJR佐賀駅バスセンターで排ガスのにおいをかいでみたが、街中を行き交う車と変わらない気がした。市交通局の担当者によると、かつては天ぷらを揚げたときのようなにおいがしたが、最近は精製技術が向上し、においはしないという。
市職員が市内のファミマの店舗を定期的に巡回し、人気商品「ファミチキ」などを揚げた食用油を軽トラックで回収する。
市の清掃工場に運んでタンクに入れ、不純物を取り除いた後に専用の機械に通すと、3日で軽油と同等の品質とされる「高品質バイオディーゼル燃料」が精製される。
佐賀市は2004年度から、家庭や飲食店で使った食用油を回収して燃料にリサイクル。市バスやごみ収集車計90台ほどに使っている。
市が回収する廃油は年間約1…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル